校長あいさつ

農業人の育成に向けて

奈良県立五條高等学校賀名生分校 校長
中井 基雄(なかい もとお)

本校は昭和25年、当時の賀名生村が郷土産業の振興、専門的な技能を習熟させるため、農業科・家政科の昼間定時制高校として設立されました。

そして、昭和41年には、北海道余市町の大規模農家に分宿し、農業経営の実際を経験する「北海道現場実習」が開始され、この実習の実現にご尽力いただきました御勢久右衛門先生は北海道現場実習記念誌の中で「あの広大な大地と澄み切った空、そして生き生きとして荒々しい北海道の自然を生徒たちにも見せてやりたい。そして、この地で生活することによって、きびしい自然に立ち向かっている農家のあのフロンティア精神を心深く刻みつけて欲しいというのが私の願いでした」と綴られています。この精神は歴代の教職員や生徒達によって代々引き継がれてきました。

現在、学校では学習したことを実社会で生かすことができる「実学教育」の一環として、地元農家及び農業法人のみなさまのご協力を得て実際に農業を行う「総合実習」や近隣農場等での「就労活動」が行われ、地元のみなさまに、「農業人の育成に向けて」親切丁寧に生徒達をご指導いただいていることに、このホームページをお借りして感謝申し上げます。

最後に、いよいよ来年度から「五條市立西吉野農業高等学校」として生まれ変わりますが、これまでの建学の精神と70年間「地域と共にある学校」として取り組んできたことを継承しつつ、今後も地域に愛される学校として存在感を示せればと思っていますので、今後とも本校の教育活動にご支援をお願いいたします。

五條市 教育長あいさつ

『実学重視の賀名生分校』から『実学重視の西吉野農高』へ

五條市教育委員会 教育長
堀内 伸起(ほりうち のぶおき)

五條市教育委員会では、3年前から市立賀名生分校の入学者選抜に全国いずれの地域からも出願できる全国募集を取り入れ、現在、約40名の生徒を県外から迎えています。それとともに、同校を『実学重視の学校』と位置づけ、その具現化に取り組んできました。賀名生分校は、本年度には創立70周年という記念すべき節目の年を迎え、それを機に来年4月、県立五條高校の分校から独立し、新たに校舎も移転して「五條市立西吉野農業高等学校」に生まれ変わります。

これまで賀名生分校では、北海道余市町の農家でホームステイをしながら実習指導していただく「北海道現場実習」や、地元西吉野の高齢者の方々と交流する「ふれあい健康祭」など長年にわたる様々な取組を続けてきました。
そして現在、何よりも大切にしているのは、実習の多くを地元農家で学ぶという実学重視の教育を実践し、地域に根付いた人材を育て、地域を支え地域に支えられる学校として確かな歩みを続けていくことです。

昨年度の入学生に行ったアンケート調査では、本校に入学した生徒の7割が「卒業後は農業の道に」と考えていることがわかりました(※1)。しかしながら、農業に関心があって集まった生徒でも、その多くは入学前に農業を経験していないため、プロの農家から直接学ぶ農業実習は、大変緊張する厳しいものではあるものの非常に斬新で貴重な体験となり、生徒たちは地域の一員として活躍できる喜びを感じながらがんばっています。

 賀名生分校のこうした取組は西吉野農業高校に引き継がれ、生徒たちによってさらに発展させてくれることと信じています。
どうですか、皆さん。皆さんも『実学重視の西吉野農高』で自分たちの力を存分に発揮できる豊かな高校生活を送ってみませんか。

(※1)今年度入学生へのアンケートは、新型コロナウイルス感染防止の休校措置のため実施できなかったため、昨年度のアンケート結果を利用しています。

五條市 市長あいさつ

若者の夢をはぐくむために

五條市 市長
太田 好紀(おおた よしのり)

奈良県五條市は、紀伊半島のほぼ中心に位置し、人口約3万人弱の、のどかな山間地帯です。金剛・吉野の山々に抱かれた豊かな大地と、吉野川流域の美しい水に恵まれ、果樹栽培がさかんで、全国有数の柿の産地となっています。

 果樹栽培の分野では、当地は終戦直後の自己開墾からはじまり、国営農地開発事業による開発整備などを経て、確かな実績を蓄積してきました。
当校は、この五條の地で、農業の分野に特化し、専門的な知識や技術を身に付けるための学校です。

 昭和25年に、当時の賀名生村(市町村合併により現在は五條市)を設置者として、奈良県立五條高等学校の分校として創立されました。以来、県立高校の分校であることから奈良県教育委員会が管理運営を行ってきましたが、令和3年4月から五條市立の高校として本校化する運びとなりました。

市が直接管理運営に関わることにより、実学重視の本校の特色を強化し、地域農業の担い手育成に一層力を注いで、なんとしても営農を志す若者たちの夢に直に寄り添っていきたいという当市の強い思いが、ようやく実現するものです。これにより、五條市の個性と魅力を一番に知る当市が自ら推進して、地元の農業者の協力を得ながら市内の放棄耕作地などを活用し、意欲ある若者が農業経営者として独立するための支援をすることができます。

農業は、私たちの食卓や、『いのち』と直結した「しごと」です。農業が発展すれば、私たちの食は豊かになり、生活が華やかに彩られます。五條市は、農業というしごとに魅力を感じ、真剣に取り組んでみたいという強い意志をもったみなさんが、当校で学び、プロの農業者となって、ともに五條市の未来を切り開いてくれることを期待しています。そのために、わたしたちは、農業にかかわる各方面と連携しながら、真に実のある経験と、未来を拓く力を身に付ける場を提供します。

みなさんの可能性の種が、五條の大地で豊かに育ち、大きな実を結ぶことを願っています。

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五條市西吉野町江出174番地の1

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