多くの方のご尽力により、令和3年4月、五條市立西吉野農業高校が開校しました。五條市教育委員会では、前身の賀名生分校を『実学重視の学校』と位置づけ、 4年前から入学者選抜に全国いずれの地域からも出願できる全国募集を取り入れるなど、未来のプロファーマーの育成に取り組んでまいりました。令和2年に賀名生分校が創立70周年という記念すべき節目の年を迎えたことを機に、五條市立奈良県立五條高校の分校から独立させ、校舎も新しい場所に移転して、「五條市立西吉野農業高等学校」として、新たなスタートを切ることといたしました。
これまで賀名生分校では、北海道余市町の農家でホームステイをしながら実習指導していただく「北海道現場実習」や、地元西吉野の高齢者の方々と交流する「ふれあい健康祭」など長年にわたる様々な取組を続けてきました。
実習の多くを地元農家で学ぶという、賀名生分校から続く、地元密着の、実学重視の教育を大切にしながら、地域に根付いた人材を育て、地域を支え地域に支えられる学校として、今後も確かな歩みを続けていきたいと考えています。
入学生に行ったアンケート調査では、本校に入学した生徒の7割が「卒業後は農業の道に就きたい」と考えていることがわかりました。農業に対する関心が高いとはいえ、その多くは実際の農業を経験していないため、入学後、プロの農家から直接学ぶ農業実習は、大変緊張もし、厳しいものと感じるようです。しかしながら、額に汗し土に学ぶ体験は、非常に斬新で貴重な学びとなり、地域の一員として活躍できる喜びにもつながっていくようです。
将来、社会や地域の発展に貢献しようと、農業に「夢」や「志」を抱いている皆さん、『実学重視の西吉野農高』で自分たちの力を存分に発揮できる豊かな高校生活を送ってみませんか。